ベットの上に転がった1台の携帯を手に取り、メールを確認した。


そこには、5通ほど新着メールが届いていた。


今日は、わざわざ学校を早退してまで病院に向かったから、友人達が私を心配してメールを送ってくれたのだろう。


私は、その中の1通だけを開いて、内容を確認した。




相手は、黒咲時雨。




1年前から付き合っている私の彼氏。


中学の時からずっと片思いをしていて、


同じ高校に進学できたら告白しようと決意し、


高校に入ってすぐのテスト明けに告白した。


すると、


なんと時雨も中学の時から私が好きだったという。


そうして付き合うことになった。


時雨は女の子にも男の子にも人気が高く、


それに対して私は、何もないただ平凡な少女。


顔も特別綺麗じゃないし、


成績も普通な私を、


時雨みたいな完璧少年が好きになったのか、


皆目見当もつかない。