せんせ、私ね〜短編〜


「終わったらご褒美あげるよ」

意味有りげな先生の言葉と笑みに、思わず採点していたペンをとめた。

「ご褒美って?」

「おわるまで秘密。」

そんなこと言われたの初めてで。

なかなか丸付けに集中できなくて、五回も採点ミスしちゃった。

それでもなんとか終わらせる。

「せんせ、おわった」

「ん。おつかれ」

「…ご褒美、は?」

「ああ…なにがいい?」

なにがいい!?…なにが…なにがいい!?

…何がいいんでしょうか…

その何、には…その、ぎゅーとかちゅーとか、含まれてるのかしら…

「なんでもいーよ。ラーメンでもクレープでも」

「ら、らーめん?」

「ああ。宮城、ラーメンとか好きそう」