せんせ、私ね〜短編〜


「これが1組で…2組…3組。」

先生は空き教室に私を連れていって大量の紙を目の前に積み始めた。

「せんせ、私のこと信用しすぎ。」

丸付けなんて教師の仕事でしょ…なんて思いながら。

先生と二人きりの空き教室にいるこの瞬間が、幸せでたまらない。

「そりゃ、宮城だから」

そう言って、私の頭を大きな手でぽんぽんと叩いた。

先生はなんで私に丸付け任せてくれるのかな?

入学して、先生に一目惚れした。

2年になって、先生が担任のクラスになった。

私はとにかく勉強を頑張って、テストの度に学年で一桁の順位をとった。

その度に褒めてくれる先生が、もっともっと好きになっていって…

そうして今に至ると。

そう考えると、恋は人を変えるんだなぁなんて思ってしまう。

勉強が大っきらいだった私が学年で一桁をとるなんてね…

私もすごいけど、私をそうさせた先生もすごいよね。うん。