ずっと、傍にいてよねっ!

 気がつくと菜緒が俺に抱きついていて、俺は一瞬びっくりした。





 「逢いたかったよぉ…っ」






 涙をぽろぽろ流しながらそんなこと言ってくれるんだ、




 
 俺の服が涙やら、鼻水やら、化粧やらで汚れても怒れないじゃないか。





 
 「迎えに行くって、言っただろ?」






 化粧がボロボロに崩れていても、





 涙で眼が腫れてても、こいつは綺麗だな。