ずっと、傍にいてよねっ!

 こんにちはー、なんて普段は絶対に使わない明るめの声を使って、





 ドアをあけると、目を見開いて固まっている菜緒がいた。







 ちょっと巻かれた短めの黒髪。




 薄いメイクと、真っ赤な口紅。





 最後に会った菜緒とは比べようもないくらい、派手に思えたが、





 「浅葱……」




 俺を呼ぶ声は何一つ変わってない。





 あの頃の菜緒だ。