この列車は恋人駅行きです。




「でもスイーツ王子と遊べるならいいじゃないですか!
男と遊べるのはフリーの時だけなんですよ!

彼氏できちゃうと男と食事しただけでも浮気だって言われちゃいますから」


「あー、うんそうだけどさ。
もう男と遊ぶような年齢でもないし…ね?小彩」


「ま、そうだね…」



さりげなく華ちゃんが今朝から怒っていたわけを言われて、なんて言ったらいいのか分からなくなってしまった。



華ちゃん。
きっと彼氏に男友達と食事に行ったことで喧嘩になったんだ。



「でも束縛しすぎじゃないですか!?
ただの男友達なのに一緒に食事しただけで怒るなんて…!
食事くらい行ったっていいですよね!?」


「ま、まぁまぁ…」



そこから遠野さんの話は終わり、華ちゃんの不機嫌な理由を聞いて私と小彩は怒る華ちゃんを必死に宥めた。



お昼休憩が華ちゃんのご機嫌取りをしてどっと疲れた。



なんか今日は朝から疲れることばかりだ。



午後はまた遠野さんの店でスイーツ王子の取材だし。
さっさと終わらせて会社に帰ろ。