~遥side~

目的の屋上に着いて俺と紫音は向き合った。

「あ、あんな....紫音....」

....紫音を前にするとやっぱり言葉がうまくでなくて思わず目を逸らしてしまう。

すると紫音が少し焦ったよう

「遥、謝るから....謝るから別れるなんて言わないでくれよ....」

と言って抱き締めてきた。

....!!なんちゅーかわいさ!!!!!!!

ん?でも待てよ?別れる?

「し、紫音?別れるてどう言う事?」

「え....お前俺の事好きじゃなくなったんじゃないのか?」

「は?いやいや、なんでそうなるん、俺ただ謝りに来ただけやで?」

抱き締める紫音の胸を押して離れて顔を合わせた。

柄にもなく紫音は少し涙目だった。

「え?えぇ?!違うのか!!!なんだー....」

よかったーっと言って紫音がその場にしゃがみこんだ。

「俺こそごめんなー、紫音、追いかけてくれたのに....」

しゃがんでる紫音を今度は俺が包むように抱き締めた。

「いや、それはもういいんだ、またこう言う事出来るようになったからな」

そう言って紫音は俺に優しく唇を落とした。

「ここ、学校やで?」

照れくさくて笑ったけどめっちゃ嬉しかった。

「分かってる、あ....今日俺ん家寄ってけよ」

少し意地悪く笑った紫音はいつも通りの紫音やった。

「うんっ」



                              end