夢であれ

私のお腹…………刺されたであろうところは

黒ずんでいたから…

『榊原くんっっ…見て…いいから!!!!!』

「速水っ…?!…分かったよ…」

そう言って私のお腹を見て驚く

『これ…やっぱ凛の言ったことあってる…』

「だな……………。」

けれどナイフで刺されていると考えてもおかしい

だってあまりにもお腹全体だから

『私…どうしたんだろ』

「速水…」

「ねぇちょっと…さっきから何なのよ」

凛が少し引きつつ、榊原くんを見る

そ、そうだった…凛は私の声も届かないし姿も見えないんだ

「あ、あぁ…速水の傷が腹だったんだよ」

「あーぁ…あんたばっかずるいなぁ…私だって逢いたいのに」

『凛…』

そう言ってその場に立つ凛

ごめんね…でも信じて…

「私…やることあったんだった。あとは2人でやってて」

そう残して階段を降りていった