トウヤの噂は、いつもあり得ないものばかりだ。


この間は、人殺しというのまであった。


「どうせまた変なのでしょー?」


私は笑って答える。


「それがね?証拠写真もあるのよ。」


いつもニコニコしているサツキが、真剣な顔をしている。


「どんな、噂?」




この時、聞かなければ未来は変わっていたのかもしれない…。