男達はすぐに走り去っていった。 「ユズリ!?どうしたんだよ!大丈夫か!?」 トウヤが驚いたように私に駆け寄る。 「アサミ………達が………」 震えていてうまく声に出せなかった。 トウヤはごめんと私に謝って、静かに寄り添ってくれた。 「初デート、こんなんになっちゃってごめんね」 そう言うと、小さく首を横に振るトウヤ。 「大丈夫!まだまだ今日は長い!楽しもうぜ!」