「ご、ごめんなさい、アドレスはちょっと…。」


そう言うとシンタは嫌な顔ひとつせずにそっかごめんと謝ってきた。


笑顔を見ているとついつい思う、この人はきっと本当に心の綺麗な人なんだ。って。


「じゃあまたね!!また逢う日まで!」


シンタは腕時計をチラチラと確認しながら走っていった。


はやい!めちゃめちゃはやいっ!


これは私の2倍くらいはやいぞ…!


そんなことをぼんやり考えながら家に帰った。