天国の涙

あのあと、ゲームをし過ぎたせいか疲れてすぐ寝てしまった‥はずだった。

何故か回りにお花畑があり、___が手を振っていた。

夢に違いない。だけど___がいる、だから目を覚ましたくない。


「___っ!!」


あれ?今、声が出なかった?


「ふふ、舞の声はとても素敵ね。」


そう言って微笑む___の顔はまるで女神のようにとても綺麗だった。


「舞、こっちにおいで」


___の方へ走って、抱きついた。

とても温かくて、懐かしい温もり‥。
ずっとこうしていたい。


「___、大好き」


私がそう言って笑うと「私もよ」と___は笑い返した。



「大人ぽくなったわねぇ、舞」

「___は、___のままだね」

「そうねぇ」


___は優しく私の頭を撫でてくれた。

ずっとこのままでいたい。

声が出て、____とずっと一緒にいれて‥‥。

これが私の一番の幸せだろう。


「ねぇ、舞」

「何、___?」

「もし声が出るのと、私と一緒に居れるのどっちが良い?」


‥なんでそんな質問するの?

なんで、悲しそうに笑うの?

私は「___と一緒に居れる」を選ぶに決まってるじゃん‥。

‥きっと、多分‥‥。


「私は‥‥‥」