3月の中旬に企画書を提出し、そのあと会議にかけられてゴーサインが出た私の企画。
当時は正輝ともラブラブ(死語?)だったし、結構な仕事モードだったからハイテンションでまとめることの出来た自分史上最大の企画は―――――――――大成功だった。
それは今まで手を出したことのなかったファッション業界と水道会社のコラボレーション。その突飛な発想を思いつき、そして実現可能な企画へとまとめることが出来たのは神様からのギフトであると信じている。いや、そりゃあ勿論私の今までの経験と努力と根性と汗と涙の結晶ではあるはずだけれど。
色んなところへ駆け回り、脳みそを何度も絞りまくって実現したその企画は、どう控えめに言っても大成功で、居並ぶ上司からも褒められたし、会社としても新たな路線を開発したということで社内メールで一斉報告(私と私のチームの名前入り)されたほどだったのだ。
すーばーらーしいいい!!
紙ふぶきにシャンパン、それに書類の雨嵐。
嬌声と大歓声で終わったその日、私は私のチームと一緒に飲みに繰り出していた。
最高潮にテンションが高かった。
正輝から嬉しい言葉を貰って発揮された「天下統一モード」が二日間持続されていて、まだ怖いものナシだったのだ。だから終了と同時にクライアントと手を叩いて喜びあったし、亀山とハイタッチまでした(あの男にとっても嬉しかったようだった。よしよし)。私のその何でもウェルカム状態をクライアントは好ましく思ってくれたようだったから、また一緒に仕事をしましょう、と握手で別れたあとは、ぽっかりと空いた夜の時間があったってわけ。



