彩蒼〜SAISOU〜


「そう言えば、なんで比呂も
いるのさ!」


「怜生さん!俺、教師してるんすよ!?」

「そーだよ、怜生!俺も比呂も
お勉強とやらをがんばったんだよ!」

どうしたの、素晴らしいじゃない
あの頃なんかアホなことしか
してなかったのに
素晴らしいじゃない

「あっそ。」

「冷たいっすよ、怜生さぁぁんっ!」

「うるさい。てか、早く教室案内してよ。」

あーもう、お前ら何歳だよ

「ぐすんっ、怜生さんは俺のクラス
ですよ。2-Aです。」

グスンっグスンっ…

「あーー、もうごめんって!!!
ほら!案内して比呂!!」

「んじゃ、比呂!怜生を任したぞ!」

「ラジャー!」

ビシっとさっきまでグスグズしてたのが
嘘かのようにテンションが
あがっていた比呂に
ため息をつきながらついていった