貧乏家のお嬢様

「…」

「あっ、ほら優五!寝ながらご飯を食べないの!」

「はっ…!うん…」


で、この寝ながらご飯を食べちゃえるのが優五(ゆうご)。
今年小学校に入学したばかりの優五は朝が大の苦手。でも昼間は元気だからギャップに驚くことが多々ある。


「宏一兄ちゃん!」

「明後日は何の日でしょう!」

「明後日は、六海と七波の誕生日だろ?覚えてるよー!」

「やったぁ!」


と、顔を見合わせて喜んでいるのは三女と四女の六海(むつみ)と七波(ななみ)。
2人は幼稚園生で年長と年中の年子なんだけど、誕生日が同じなんだ。


「あっ!遅刻!行ってきます!」

「え!私もー!」

「いってきまーす!ほら優五も!」

「いってきまーす…」

「いってらっしゃい、気をつけてね!」


そうして修二達を見送った後、六海や七波を保育園へ送り、僕も学校へ。


「あっ、そろそろ梅雨だよな…あとで雨漏りした天井直さなきゃ。」


曇った空を見て思い出した。

でも修理屋さんを呼ぶお金も無いし…


「自分でやるか。」


だって僕の家。


築40年の貧乏家だから。