「……藤島のクラス、もう準備終わってる?」
「え、あ、うん。これからカラオケらしいよ。私誘われてないけど。……翔くんのクラスは?」
「大体終わった」
「へえ」
「……うち来る?」
「……は?」
……突然のラブイベント発生ってやつだろうか。起こってたまるか。
そういえば翔くんて、私のこと大好き疑惑あるんだった。すっかり忘れてた。
油断ならねえなと眉根を寄せたら、
「や、変な意味じゃなくて」
私の不信感に気付いたのか、やや早口で告げる。余計に怪しい。
「きらりの家、隣だから」
「……だとしてもよ。私が川端さんに会いに行く理由こそないだろ」
「ないの? 心配してうちのクラス見に来たんじゃ」
「な、んなわけない、川端さんとか心底どうでもいいよ!」
勘違いしてもらっちゃ困る。申し訳ないけど私にとっての川端さんなんて、1週間休んでいようが気付かないくらいにはどうでもいい存在なんだ。
思い返せばここ1週間、平和だったなって感想しか浮かばないし。

