「……あれ、藤島、どっか行くの?」
「……ちょっと」
立ち上がった私の腕を引いた早川の手を外して早歩きで教室を出た。
心配なんかじゃないけど、こんなに私のところにこないってことは、きっと向こうも吹っ切れたってことなんだろうが、様子くらい見てやろうと思う。
そしてもし相変わらずぼっちだったらお腹抱えて大爆笑してやる。
そのあとバイキング奢ってくれるなら、明日一緒に回ってあげるって契約結んでやってもいい。
私って良い人だなあ。
川端さんのクラスは確か、童話カフェ。って、3階の3年4組の教室だったはず。
辿りつけば、外装はオシャレにファンシーな感じで、教室を出入りする人もリハーサルしているのかコスプレしていた。
ひょいっと中を覗けば、絵本の中みたいに甘ったるい世界観が忠実に再現されている内装に思わず顔が歪む。
あー可愛い可愛い。女子って感じ。男子キツくないのかな、こん中にいるの。私なら痒くてしょうがなくなりそう。

