へらっと笑う早川を横目で睨んで、でも、と付け加える。
――でも、早川が陰で私のフォローをしてくれていたことは知っている。
どうにかして劇が成功するように、皆に協力を求めていたこと。私の悪口を言う人間を宥めすかしてくれたこと。誰より率先して作業してたこと。
委員会を一度もサボらなかったし。私に文句のひとつも言いやしない。
頑張ったのは早川の方だ。他人のために一生懸命になりすぎてて。
私が悪者になりきれないように、こそこそ庇ったりして。バカじゃないのかと思ったけど。てか今も思ってるけど。
でも、ありがとう。
もちろん口に出しては言ったりしないけど。心の中で思ってもらえただけ有難く思えって感じ。
むしろそんな優しい私に早川がお礼言えよ。
とか諸々考えていれば、
「あー、でも藤島の白雪姫見たかったなー、絶対エロい」
大真面目な顔してほざくから、毒りんご役にでも抜擢してやろうかと思った。

