偏食系男子のススメ【完】





「そ、そんなの認めれるわけない……! バカじゃないの!?」


「はあ? アイディア出さなかったのはお前らだろ。人の誠意を無駄にすんな、ボ……」




ス猿。と言おうとして、直前で踏み止まった。


ついいつもの癖で、危ない危ない。


本名なんだっけ、確か……道路とか、近道とか、そんなような名前だった気がするけど、思い出せないからまあいいや。




「じゃ、そういうわけで。異論ある人いる?」


「大有りだっつーの! 勝手に決めんな藤島!」


「……なるほど、異論なしっと。無事に決まってよかった、私のおかげ。じゃあ委員会に提出してくるんで、今日のホームルームは終わりね」


「話聞け藤島!」




愉快愉快。


白雪姫ならセットもそんなに難しくなさそうだし、衣装も通販で簡単に手に入りそうだし、……いや、誰か器用な人に手作りしてもらえばクラス費が浮くかもしれない。


お金が余ったら、コーラ大量に買おう。



すんなり決まって、私は自分の席に戻った。


早川も続いて、席につく。