……最近全然話しかけてこなくなったくせに? 朝、さっさと逃げるように教室行ったくせに?
まだ諦めてないって。
信じてやらない。絶対。騙されない。振り回されない。
そんなんで、ちょっとも嬉しくなんか思ってやらない。
――ああもう、どうして私はこんなに、早川のこと気にしてるのか。
堂々と言い放った早川に、逆に女の子の方が怯んでいる。
……ていうか、今までもそんな風にはっきり言って断ったりしてたから、フラれた女子たちの憎しみの矛先が全部私に向いてたんじゃないのか。
ボス猿とかボス猿とかボス猿とかの。だったら超迷惑、ふざけんなよって話だ。慰謝料請求できそう。
「……その人のどこがそんなにいいんですか。……全然早川先輩に釣り合ってないです。評判も悪いですよ。最低な女だって」
呟くように言った彼女に、手元の缶ぶつけたろかと思ったけどなんとか耐えた。
なんか全然知らない一年生に悪口言われちゃってるんだけど私。ひどくないか? 最低な女って!
私そこまで嫌な人間だった自覚なんかないっつーのにまったくもう。
絶対早川のせいだよねこれ。

