――しかしその子の言うことは至極もっともだ。
私にフラれて、気持ちが冷めたなら次の恋愛に進むべきなんじゃないの。
そうしてくれて全然いいよ。
って思うのに、心臓が異常にムカムカしてしょうがない。変なの、なにこれ。
生意気な一年生に共感する半面、勝手なこと言うなよ、とも思ってしまった。
だって早川にとってきっと、悪い申し出じゃないよね。彼はなんて答えるだろう。
「お願いします! 早川先輩! ……私、告白とかするの本当に初めてなんです……!」
「ごめん」
「……謝るくらいなら付き合ってください」
「ごめん俺、藤島が好きだから」
さっきと変わらない態度に答え。
さらりと告げられたその言葉に、突然早川に名前を呼ばれたことに、動揺してお茶を落としそうになる。
早川が私を好き。
「で、でも、もうとっくにフラれてるんですよね……!?」
「フラれてるけど」
「だったら、」
「でも俺まだ諦めてないから」
女の子の勢いに怯むことなく淡々とした口調で告げた早川に、ほんとかよ、と心の中でツッコんだ。
ただ面倒な告白を断るのに私の名前を利用してるだけなんじゃないの、とか疑いはあるのに、意味もなく泣きそうになる。

