偏食系男子のススメ【完】






「……それでも私はもう無理。これ以上他人の子に手を焼いてる暇はない」


「だからって放っとくわけにいかないよなあ」


「やっぱり迷子センターに押し付けるべきだったんだ最初から」




そういえばお昼ごはんだって食べてない。いつの間にか時計の針は2時過ぎを指していた。


早川はフランクフルトさえ美織に取られてたから、余計にお腹空いてるんじゃないだろうか。そんな素振り見せないけど。



それなのにぐったりして頭を抱える私に対して、早川は終始笑顔だ。アホじゃないのかと思う。その元気はどっからくるんだ。




「……でも、さすがに親も心配してんだろうし、上手く帰るよう促してみるかー」


「私に上手い説得とかは無理だから、早川がやって」


「もちろんです」




もちろんとはなんだよ。頼られても困るけどそういう風に言われるとなんかムカつくな。逆に失礼。


ムッとして早川を睨みつけていれば、トイレから美織が帰ってきて、私が座っていたベンチの隣に座った。