偏食系男子のススメ【完】





「……まだなにか?」




痛いくらいの力にちょっと狼狽えながら訊けば、女の子もすくっと立ち上がって私に並んだ。




じーっとこっちを見上げてくる子どもと暫くの間対峙していたけれど、

「あれ、藤島どうした?」

横からかけられた声によって、手首が離されると同時に睨み合いは終息した。




「……ああ、早川。フランクフルトは?」


「これ、……って、え、その子は?」


「どうも。これ私の分のお金」


「別にいいのに、……で、その子は!?」




早川からフランクフルトとパックのケチャップを受け取り、その空いた手に小銭を握らせる。


ソーセージに一口かじりついてから、私の返答を待つ早川と、尚もこちらを見続けている子どもを交互に見た。




「知らない子」


「え、知らない子って……、どうしたー?」




子どもの目線までしゃがみ込み、愛想よく言う早川にちょっと感心する。


扱いなれてるなー。子ども好きそうだし、好かれそうだもんね、こいつは。


つーかロリコンだろロリコン。アハハ速やかに通報されろや。