急に背後から話しかけられればそりゃ驚く。気を抜いていたし。
肩に乗ったままの手を振り払って急いで振り返れば、私の反応が意外だったのか目を見開く子どもがいた。
けどすぐに真顔になって、怪訝そうに私を見詰めてくるからこっちも負けじと眉を顰める。
「……なに、あんた」
小学校低学年くらいの、髪の毛を二つ縛りにした女の子。
……なんだ、子どもか。てっきりバカな男どもが身の程知らずにもナンパしてきたのかと思った。亜希ちゃんの早とちりさん。
「……一人ですか?」
「は?」
「遊園地、一人で来てるんですか?」
言葉遣いこそ丁寧だけれど、その口調はどこか私をバカにするニュアンスが含まれている気がして、より一層眉間に皺が寄る。
私はしゃがんでるから当たり前だけれど、女の子の方がこっちを見下す体勢になっていて、……無愛想っていうか、感じの悪い子供だな。
あんまり子供らしくないというか。

