「よかったじゃん。仲直りできて」
「……まあ、どっちでもよかったけど」
「じゃ、お礼は夏休みのデートでいいよ。一緒に遊園地行こう藤島」
「分かった」
「なんだよ、やっぱ駄目な……」
「……なに?」
「……え?」
はーっと残念そうに溜息を吐いた後、一気にガバッと顔を上げた早川が、驚いた表情で私を見る。
……なんか今日びっくりしすぎじゃないの?
私が何か変なこと言ったんじゃないかとか不安になるじゃん、ふざけんな謝れ。
「……うん? え?」
「え? って何よ、あんたが誘ったんじゃん」
「いや、だって……は? いいの? 夏休み、デート? 二人きり?」
「……それで借りはナシだから」
「何それ……ヤバイ、……泣きそう」
「1回だけだからな!? 夏休みはその日しか会わないからね!」
「……今なら俺、藤島に踏まれて死んでもいい」
あんた私をなんだと思ってるんだよ。ゾウか何かと勘違いしてるならやめてほしい。汚物を踏む趣味はない。勝手に死んでくれるのは構わないけど私を加害者に仕立て上げるな。

