ふっとこみ上げてきた笑いを堪えることができずに、思わず小さく吹き出してしまった。
「……何笑ってんの?」
「……あのさあ、バカみたいなこと言わないでよ」
「は?」
「私と川端さん、普通に友達なんだけど。文句ある?」
「え……っ」
呆気にとられている彼女たちにまた吹き出して、落ちてきた鞄を肩にかけ直す。
さすが川端さん、良いバッグ使ってるからムカつく。
「だ……って、今まであの女のこと、迷惑がってたんじゃ……」
「そうだとしても、それこそあんたたちに関係ないよね?」
「……っ」
「川端さんは優しい……っていうよりバカだから、これから先あんたらに何されたって仕返しとか絶対考えないような人だよ」
「……だから何よ」
「川端さんはそうだとしても、私は違うってこと」
「痛……っ」
チナミの汚い色した髪の毛を無理やり引っ張って、顔をこちらへ近づけさせた。
至近距離で目が合って、その瞳は恐怖で色を変える。

