偏食系男子のススメ【完】





それが少し恥ずかしい。ような、くすぐったいような。


確実に起きた自分の心情の変化に戸惑いつつも、こういう私も悪くないな、と思っていたりする。



なんてぼんやり考えながら、尚も何も言わない二人組を眺めていれば、不意にチナミが私を鋭く睨んだ。




「――な、なに? 藤島だって川端には無関係じゃん!」


「は?」


「あたしらがあいつに何かしようとも関係ないだろってこと! あのぶりっ子のこと、鬱陶しく思ってたんじゃないの?」


「……」


「友達面されて付きまとわれて、ウザいって思ってたんでしょ? 超噂されてるよ。……なんなら、あたしらと手組んで、この学校にいられなくしてやろうよ、アイツ」




興奮気味にまくしたてた彼女は、得意げに私を見てくる。



……なんか呆れ果てて何も言えない。もう喋りたくない。


チナミの言ったことはきっと、半分以上間違ってないんだけど。


鬱陶しかったのもウザいって思ってたのも本当だし。ていうか今日も思ってたし。



けど、こいつらに同等に見られてたのはすごい腹立つ。


あんたらみたいなクズと一緒にするな。何様だよ。


ましてや手を組むわけがないだろ。