翔くんがあんたらみたいな女もともと好きになるわけないのに。
でも怒った翔くんて、ちょっと想像つかない。見てみたかったかも。
……ああもしかすると、さっき教室に見当たらなかったのにはそういうわけがあったのかもしれない。
「……もうホント最悪」
「やっぱさあ、川端はもっと痛い目見ないとわかんないんじゃん?」
「……何それ、どういう意味?」
クスッと笑ったチナミじゃない方は、それまで背中に隠していた何かを「じゃじゃーんっ」と自分で効果音をつけて大きく掲げた。
「……え、それって」
「川端の鞄! 教室に置いてあったの持ってきちゃった」
「……プッ、モエカ、最高すぎい」
……うわ。何がどうなったのか、これまた面倒くさい展開を目撃してしまった。
こんなの関わりたくないし立ち会いたくないのに。
翔くんの説教が悪かったのか、二人は反省するどころかむしろ怒りの矛先を川端さんに向けてる。全然懲りてない。

