「ごめんれ、……きらり、も、きのー酷いこと……ゆったから、……謝りたくって」


「……川端さんは間違ったことなんも言ってなかったじゃん」


「ちがーの、それでも、……あーちんが今日きらりのために助けてくれて、すごい嬉し……くって……」


「……」


「あーちんのことが大好きだよ」




ド直球な言葉が、ズガンと矢になって心臓に刺さるみたいに、胸がじんと熱くなる。


単純な言葉に、ベタにもうっかり感動しそうになっている自分に気付いてとてつもなく恥ずかしくなった。




けど、川端さん越しにふと目が合った早川が相も変わらず嬉しそうに笑っているから、

「……私だって、……川端さんのこと嫌いじゃないよ」

っていう、精一杯の勇気を振り絞ってぎこちない声で吐き出す。




なんだこれ、めちゃくちゃ恥ずかしいな。無駄に汗をかく。



そうすれば、川端さんはまた大泣きして私の制服を涙で濡らすから突き放してやりたくなったけど、……今だけは我慢してあげようと思う。今だけね、そう今だけは。









――ちなみにその後、泣きやんだ川端さんが、

「え? 白馬さんがあーちんだってことは最初から気付いてたよぉ、顔はもちろん見えなかったけど、スリーサイズとか足の細さとかその他諸々ぜーんぶあーちんそのものだったしい」

と、あっけらかんと笑って答えたことに、私がゾッと恐怖したことと色々後悔したことは言うまでもない。




人のスリーサイズを勝手に見極めるな。