「ていうか、川端さんとはいつの間に仲良くなったの」


「昨日藤島が家の用事で帰宅してから、なんとなく喋ってたら意気投合してさ」


「だから都合よく解釈すんな……!」


「藤島トークに花が咲いて、川端が、自分はあーちんの親友だからあーちんのラブアンドピースのために協力するって言ってくれて、作戦立てたんだよ。女子って薔薇好きなんだって?」


「二人まとめて地獄に落ちろ!」




藤島トークってなんだろう怖すぎる。


川端さんと早川が私に関わってくれなければ、それだけでピースな日々は訪れるのに。ラブは面倒だからいらないけど。



なんだか厄介な同盟を組まれたみたいで、昨日即刻帰ってしまったことをちょっとだけ後悔した。


二人を遠い地に置き去りにしてくるべきだった。



うんざりしながら、翔くんにもらったチケットを財布に入れれば、ちょうどよくチャイムが鳴って2時間目の授業が始まる。


ちらちらこっちに視線を向けてくる早川に気付くけど、さっさと席替えしたいなってことばっかり考えてた。