Calender_Girl


叔父は、事も無げに「分かるさ。僕だってシュウの年には
そんな事で悩んだ事もあったから。
でも、それは誤解かもしれない。
今回は事故回避だろ?気が動転して、諒子ちゃんは
どうしていいか分からなかったかもしれない。
それに、他の部分はシュウの想像に過ぎないし....
単に、シュウはさ、朋恵ちゃんを連想して
忌まわしい記憶から逃げたかっただけさ。
諒子ちゃん自身を何も見ていない。」


うーん....と頷き「そうなのかな...。」







叔父は、すらすらと続ける。
「でも、シュウは本当は自由で可愛らしい表現をする人が好きだけど
愛に対しては貞淑であって欲しい。まあ、順当だよな。
他に、夏名ちゃんとか、湯瀬さんとか、愛らしい人はいるから
って、そう思った。
それもひとつの、在り方だけど。...でも、なんとなく、諒子ちゃんが気になる。」



深町は、ただ黙って聞いている。
自分の事だけど、他人事のように聞くしかない。
本当にそうなのか、自分でも分からないからだ。


叔父は、更に続ける。
「ここからは、心理分析だ。好悪の感情を決定するのは
実は、自意識がしっかりするまでの快・不快の感覚と、その環境だ、と言われている。つまり....
シュウの場合は生まれてからずっと、体が弱かった。
だから、防御的だし慎重。病気のような、訳の分からない力で
苦しめられるのが「不快」。
その時に、優しくされたり、献身的にされるのが「快」、
だから、シュウは人の為に何かをするのが好きだし
ルールを守るのは慎重だからだ。人を傷つけたくないと思うのも
防御的な事の裏返し。...だから。」

叔父は、一旦言葉を打ち切り、結論する。