「おい。
早くしろ。
講義に間に合わない。」

「はーい!
ちょっとまってー!」

俺のアパートの隣の部屋に住む
幼なじみ 杏と毎日一緒に通学してる。

「ごめんごめん!
お待たせ~!」

「待たせ過ぎ。」

俺は小学校の頃からこいつが好きだ。
他の女に何回告白されたって全て断ってきた。

こいつが好きだから。

でも、どんなに大胆にアピールしても
こいつは今まで少しも俺の気持ちに気づいてはくれなかった。