『わかった・・・今日は5万ね・・・?』

 華月が言った

  『そーそー!!物分かりいいじゃーん
      んじゃあ今日8時に原宿だからー』


「ねぇ・・・何やってんの?」

  響が思わず美崎と蓮見に聞いた


『は?あんたには関係ないでしょ?
    うちらの問題なんだから・・・』


「でも変だよっ!クラスでこんな・・・お金とか・・・」


すると美崎が響を突き飛ばした

   『うるさいんだよ!!この偽善者!!』


そう言うと教室を出て行ってしまった

 「月・・・偽善者って・・・」


     「言われたね。仕方ない・・・
          あーゆー奴なんだよ美崎たちは」


「ねぇ月・・・行こう!!8時に原宿!!
         何してんのかつき止めてやる!!」


 「響、本気!?危ないよぉ~っ」


「でも・・・華月さんが自分の好きでそういうこと
        してるとは思えないから・・・お願い月!!」

響は月に手を合わせて頼んだ

   すると月はコクンと頷いた


「分かった・・・せっかく同じクラスだもんね!!
           じゃあ今日の7時半に原宿ね」


二人は華月がしていることを
       その目で見ることを誓った


  危険だとは分かっている・・・
     自分の命が係っているかもしれない


でもそれと同時に華月の
    命が係ってるかもしれないから・・・



「じゃあね響!!また後でね!!」

   「うん!!バイバイ♪月っ」

響は走ってゆく月の背中に向かって言った


  
  「バイバイ・・・月・・・ゴメンね・・・」


響の手には 「桜市立病院」の診察券があった

+つづく+