私は雨城 響 15歳
曲がったことが大嫌い
今日は私が通うことになる女子高の入学式です



「私は・・・5組かぁ・・・友達できるかなっ♪」
響は長いツインテールをなびかせ一人、教室に入った


響の入学した高校には同じ中学だった子がいないので
友達ができるか少し不安だった


恐る恐る自分の席に着き辺りを見回していると
一人のショートカットの女の子が響に駆け寄ってきた


「あたし牧原 月~よろしくね♪あたしも
       同じ中学のコ1人しかいなくてさ 月でいいよ」

「あ~不安だよねぇそーゆーの
   私は雨城 響 私も響でいいよ♪」


響はすぐに打ち解けた
他の皆ももうグループを作り楽しんでいるようだった


でも一人・・・何処にも属さないコがいた

「ねぇ月・・・あのコ・・・知ってる?」

  「あぁ華月さん?あのコだよ同じ中学だった人
     何かやばいことしてるって噂だけど・・・」

「へぇ~・・・」

華月はずっと下を向いていて顔も見えなかった



「おーい席つけーオレがこのクラスの転任の
         松田 大介だ 教科は体育だ」

まさに体育って感じの先生・・・

「ねぇ響・・・すごい熱血教師って感じだよね」

「ね。入学式にジャージってどうなの・・・」


松田は出席簿をみている

「よしじゃあ今日の日直は出席番号1番の・・・
             雨城!!任せた!!」

「はぃ!?任せないでいいです!!」
響は突然のことに驚いた

「ははっ響どんまいー」

「月ぃ~」

すると松田は紙を渡してきた

「今日は紙に座席の記入だけでいいから
       頑張れよ雨城 響!!」

そして松田は教室から出て行った

「なんて先生なの・・・」

「・・・あれはビビったねぇー・・・
      ま、あたしも手伝うから!!」

「ありがとー初仕事だしねっ!!」

+つづく+