私は春が嫌い

長い長い卒業式。
みんなにとっては最後のお別れの日。
私にとっては自由の始まりの日。
ねぇ、なんでみんな泣いてるの。
なんで悲しそうにしてるの。
みんな可哀そうだな。
こんなに愉快でワクワクする日にそんな顔しかできないなんて。
もう会わなくていいんだよ。
つまらないゴミみたいな友達に、そして今まで仮面をつけて演じていた自分に。
さよなら偽りの自分。
そして、初めまして、新しい倉川千枝。
でも、お母さんと別れるのは寂しいな。
父が亡くなり、女手一つで育ててくれたお母さん。
私の唯一の味方のお母さん。
でもね、自由を手にするには多少の犠牲は必要なのよ。
なんかの小説に書いてたっけな。
バイバイお母さん。

ありがとう。


私は自由を求めて、東京に行くの。