HRは終わってたけど
授業には間に合った。
頭は中の上くらい。
頭が別にいいわけでもない。
授業はしっかり聞いてるから
成績は良い。
まぁ、おしゃべりなんて
する相手いないし。
〜昼休み〜
「レイ。ちょっと来いよ。
いっしょにご飯食べましょ?」
こいつは佐藤 美香。
いじめの主犯。
『うるせーよ。消えろ。
お前を目の視界に入れたくないんで。』
「なんですって!!!」
すぐ怒るところとかまじうぜぇ。
「てめぇ!!!美香に謝れ!!!」
グイッ
は?襟つかまれたよ?笑
キモいよ?笑
こいつは美香の彼氏らしい。
名前は知らねぇ。興味ない。
「ゆうと〜。美香こわい〜。」
ゆうとっていうのか。
つかなんだこいつ。
きしょ。うんこなげたいわ〜。
シカトして行こうとしたら
「猫がどうなってもいいのか??」
そう言われた。
「脅すことしかできないとかダサ。
お前みたいなダサ男に負けるかよ。」
「てめっ!!!猫を守るんなら
お前が殴られろ。」
きもい。
『殴れば?』
「ほぉ、強気じゃねぇか。おい。
お前たち。やれ。」
は?自分ではできないのかよ。
「いや。自分は・・・・・。
おいお前がやれよ!」
「俺も無理だよ!!!」
は?
『私お腹空いてるから。』
ダッシュ。
なんか後ろでごちゃごちゃ言ってたけど
シカトだ。
『ふぅ。たま。ただいま。』
ニャオンというたま。かわいすぎる。
「おい!こんなとこで何やってるんだ!!!」
やばっ!!!裏庭立ち入り禁止だ!!!
『すいません!!』
逃げようとしたら
「待って待って。笑
うそうそ。ごめんごめん。」
振り返ると
金髪の方が立っていた。
制服のネームの色からして2年。
先輩だ。
『あ、こ、こんちわ。』
「猫。」
『え?』
「その猫。かわいいよね。」
『あ、はい。
毎朝ミルクと餌あげるようには
してます。』
「え!?そうなの。
その猫。俺んちの。」
