今日から私も魔法使いかぁ…
私、園原 奈々はグロリオーサ魔法学校に入学する。
そして魔法学校に入学した時点で、正式な魔法使いと認められるらしい。
この国の二つの魔法学校のうちこっちを選んだのは、ただ単に家から近かったから。
二つの魔法学校は、形式は完全に一緒。
成績順にAクラスからEクラスまでに割り振られる。
つまり、Aクラスは「出来る奴」、Eクラスは「落ちこぼれ」ということだ。
ただ、二つの学校は根本的に違う。
何が違うのかというと、成績だ。
いくらローダンセ魔法学校のAクラスでも、グロリオーサ魔法学校のEクラスの方が格上なのだ。
ローダンセに行けばAクラスには入れたんだろうけど、なにせ家からとても遠い。
それに、ローダンセのAクラスはグロリオーサの生徒の標的になりやすい。
面倒事を避けたい身の私にとって、それは死活問題だ。
唐突に、前の学校の事を思い出す。
ああ、嫌な思い出だ。
また馴染めなかったらどうしよう。
あの時みたいに、利用されたら…
考えるだけで怖くなってくる。
そして足を止めた。
前に進み、門をくぐるのをためらった。
そしてしばらくそこで立ち止まっていた。
ふと、そろそろゆっくりしている時間はないことに気付く。
「うわ、そろそろヤバイ…」
不安な事ばかり考えていても仕方がない。
今度はバレないようにすればいい。
ただそれだけの事だ。
そして決意を新たに学校の門をくぐった。
今度こそ、幸せな学校生活を送ってやるんだから!
私、園原 奈々はグロリオーサ魔法学校に入学する。
そして魔法学校に入学した時点で、正式な魔法使いと認められるらしい。
この国の二つの魔法学校のうちこっちを選んだのは、ただ単に家から近かったから。
二つの魔法学校は、形式は完全に一緒。
成績順にAクラスからEクラスまでに割り振られる。
つまり、Aクラスは「出来る奴」、Eクラスは「落ちこぼれ」ということだ。
ただ、二つの学校は根本的に違う。
何が違うのかというと、成績だ。
いくらローダンセ魔法学校のAクラスでも、グロリオーサ魔法学校のEクラスの方が格上なのだ。
ローダンセに行けばAクラスには入れたんだろうけど、なにせ家からとても遠い。
それに、ローダンセのAクラスはグロリオーサの生徒の標的になりやすい。
面倒事を避けたい身の私にとって、それは死活問題だ。
唐突に、前の学校の事を思い出す。
ああ、嫌な思い出だ。
また馴染めなかったらどうしよう。
あの時みたいに、利用されたら…
考えるだけで怖くなってくる。
そして足を止めた。
前に進み、門をくぐるのをためらった。
そしてしばらくそこで立ち止まっていた。
ふと、そろそろゆっくりしている時間はないことに気付く。
「うわ、そろそろヤバイ…」
不安な事ばかり考えていても仕方がない。
今度はバレないようにすればいい。
ただそれだけの事だ。
そして決意を新たに学校の門をくぐった。
今度こそ、幸せな学校生活を送ってやるんだから!