「おはよう、美果!」


私は高校一年生になったばっかりの   木下美果(きのした みか)。

    
朝は親友の花本紗嬉(はなもと さき)ちゃんと一緒に行っています。


高校生になって紗嬉ちゃんとはクラスがはなれてしまい、最初はおいてきぼりにされた気分だったけど、なんとか慣れてきました…。
    
「あっ!はいこれ、ディズニーいったおみ産。」


紗嬉は頭良くて、運動神経バッチリで、可愛いくて、よくモテる。しかも彼氏アリ。
私なんか紗嬉の正反対、良いところナシ。しかもおっちょこちょい。


「ありがとー。で、どうだった?隼斗くんとのディズニーデート!!」


「な…なにいってるの!もう、美果ったら~」


なんなの…
私だって、好きな人くらいいるよ。でも、告白とかするの勇気ないし…。


「じゃあ、バイバイ美果。」


「バイバイ、紗嬉ちゃん」

私は一組、紗嬉ちゃんが三組。
来るのは結構はやい方だから、いつも二番目。前の一番は、私の好きな人。皆が来てからだと、勇気ナシだからなかなか話せない。だからはやく来て少しおしゃべりする。それがゆういつの楽しみ。


私は教室に入る。やっぱり…