ララside

俺?いや、私?

どっちの言葉使いが正しいんだ?

まあ。どっちでもいい。

俺の名はララ・S・マクレーン。

呼び方は好きな風に呼んでくれ。

「I’m RARA. I bet many things annoying. Thank you.(俺はララだ。色々と迷惑をかけるがよろしくな。)」

この学園は金持ちの子供が通うところらしい。

特に、この特Aが一番金持ちが集まるクラスだとさ。

周囲を見ると、明らかに俺の格好は浮いていた。

可笑しいな。

自分の姿は完璧なはずだが…。

黒髪おさげに瓶底メガネ。

この格好の方が日本人好みっぽいって、友人は言っていたんだが。

…聞いた相手を間違えたか?

友人である担任を睨みつつ、指示された席に座る。

「チ…比良!今日一日中、彼女のこと頼むぞ。」

なんだって…ヘラ?

その男を見ると、何かしらの違和感を感じた。

なんだ?この違和感?

男をじっと見る。

気のせいか…?

まあいい。

とりあえず、簡単な挨拶をするか。

「Sorry. Thank you all day today. Well...HERA?(悪いな。今日一日中、迷惑かけるわ。えっと…ヘラだっけ?) 」

「NO.I’m HIRA. 」

ヒラが微笑んだ時、あの違和感の正体を確信した。

…そうか。比良はあの時の……

思わず、嬉しくて頬が緩んでしまった。