「あぁ!そうそう、ねぇねぇ聞いた?」






「何を?」






カラオケに少し飽きてきた頃、舞が由紀達に話しかけた。








「なんかさ、チョー怖いメールってのがあるらしいよ。」








「出たぁ!舞の都市伝説講座!」







香苗が舌を出して茶化した。









「いやいや、今回はマジよ、マジ。」








「舞はいつもそう言ってんじゃん。で、何なの?その都市伝説。」






「何かさ、そのメールを開くと絶対に死んじゃうんだって。」






「怪し~い。」








流石に由紀も信じられず、香苗と目を合わせて笑った。









「ちょっと!嘘じゃないって!隣の市の学校で被害者が出たって話なんだから。」








「へぇ~」






香苗がにやけた表情で舞を見た。








「もう!いいよ!」






遂に舞はふて腐れてしまい、由紀と香苗はその後しばらく彼女をなだめていた。