今日の学校の終わりを告げるチャイムが鳴る。




彼女の周りで皆が思い思いに帰る支度をし始める。








その中から、１人の女子が彼女に声をかけた。








「ねぇ、カホ。うちら今からどっか寄るけど、どうする？」









カホと呼ばれた少女はその問いに答えることなく、何者かに導かれるようにフラフラと窓へと歩んでいった。









「カホ～？」






彼女の異様な態度に、友人は戸惑いながらも声をかけた。









しかし、またもや返答はなく、彼女は窓をそっと開けた。









流石に、腹を立てた友人が彼女の側へと足早に歩み寄る。







「ねぇ、ちょっと！カホ！聞いてんの！」















その時……










カホと呼ばれた少女は空を飛ぼうと、窓の外へと飛び出し…













そのまま、真っ逆さまに地面へと落ちていった。