キャット



「神永さん
今日の放課後暇?暇でしょ?
俺らとどっか行かない?」

暇じゃねーよ
そんなに私は暇そうに見える?
私そんなに暇人っぽいですか?

はぁー
取りあえず逃げよ
もぉ、やだ

「神永さん暇でしょ?」
「すいません。暇じゃないんで」
「えぇー、じゃぁ、いつ暇?」

お前らと遊ぶ時間なんてないにきまってるじゃん
もぉ、マジでしつこい
あぁーやだ
イライラする

「明日は?」
「明日もちょっと…」
「えぇー、付き合い悪いよー」

お前らと馴れ合いたくないんだけど…
今すぐこの状況から脱出したい

「あ、もしかして…
今まで男と遊んだことないから戸惑ってる?」

はぁ?
ばっかじゃないの?

「だいじょうぶだって
俺ら優しいからイロイロ教えてあげるよ」

下心見え見えなんだけど
早く逃げたい…

「結構です。私忙しいんで
職員室呼ばれてるんで、いいですか?」

ほんとは呼ばれてないけど

「じゃぁ、あとであいてる日教えてよ」

人の話聞いてた?
忙しいって言ったじゃん