「おーい、神永
 入ってこーい」


ガラッ


「神永、自己紹介」
「神永涼香」
「…」
「…」
「それだけか?」
「だめですか?」

めんどくさいじゃん
てか、他に何を求めてんの?

「お前、よろしくお願いします。とかないのか?」
「…よろしくお願いします」
「趣味は?」 
「ないです」
「特技は?」
「ないです
私の席どこですか?」

うわー
めっちゃイラってくる生徒じゃん
先生今舌打ちしたし
絶対嫌われた
まぁ、別にいいんだけど

「あそこの、いちばん後ろの窓際の席だ」
「ありがとうございます」

定番の転校生席じゃん

「…じゃぁお前ら授業始めんぞ~
教科書開けー」

今日は天気がいいからあったかい…
ふぁー
欠伸が止まらないなぁ
こんなにあったかいんだし
寝ちゃお…


そして私はゆっくりと意識を手放した