みるみるうちに顔が赤くなっているのが自分でもわかる。

……熱いな、顔。


こんな顔、見られたくなくて手で顔を覆うけど、たぶん隠しきれてない。



「そうゆうの…ほんとだめだよ…。」


「あれ?逆効果??」



なんで?と頭にハテナを浮かべる彼女。



…ふふっ、おもしろいなぁ。



「違うって〜。」


そう誤解を解きながら春日を抱きしめる。

後ろから抱きしめていた春日を前にむかせ、正面から抱きしめる形になる。


…そして春日の耳元に口を近づける。



「今、そんなこと言われたら甘えたくなっちゃうでしょ?

…だから、今は甘やかさないで?」


「…ん。」


春日から漏れた少し甘い声。頭が痺れるようにうずく。



でも今は、俺がしっかりしなきゃだめだから。甘えてられない。



………でも、体育祭が終わったら存分に楽しませてもらおう。


その思いも込めて、抱きしめる腕に力を入れようとしたとき、