スキって気持ち。





「はぁっ…はぁっ…はぁっ…、間に合っ…たぁ…」





「だろっ?…はぁっ…はぁっ…」






「前川くんっ…はぁっ…はぁっ…走るの…速すぎっ…」






息が上がって苦しい…。







けど…






私は自分の手のひらを広げ、じっと見つめた。









前川くんの手…



力強くて、大きかった。



それなのに、掴み方が優しくって。