自分の足元を見る。
じめじめした空気がやけにうっとうしかった。


下をうつむきつつも「樹。」と彼の名を呼ぶと、「なんですかぁ。」とすこしふざけた調子で返された。

なんとなく樹と目線を合わせないまま会話を続ける。