そういうと後ろにいる気配は私の隣に来て窓の外を見た。

その凛々しい横顔に一瞬だけ見惚れて目を伏せる

雨音は限りがないようになり続けていた


「――――――だ――――ー―ー―いるのは――――――だ。」




雨音にかき消されとぎれとぎれに聞こえるその声に私は顔をあげ「え?」と聞き返した。

が、聞き返した私を気にすることもなく彼は微動だにせず、雨が降り続ける外をまっすぐ見据えている。