恋よ降れ

私が聞き返すと彼はアッと言いながら持っていたバックの中をあわてたようにあさり、その中から携帯を取り出した。
携帯画面を開き私に見せる。
見せられた画面はメール画面だった。



『夏樹ぃ‥‥‥‥。
 英語の教科でやり忘れた課題があったんだとお。
 取りに来れるやつはもう一回学校こいだってぇ。(泣)
 なんで夏休みなのに学校に二回もいかなきゃいけねーんだよ‥‥‥orz』


彼がこれに付け足すように言う。


「俺らって傘持ってなくてここからしばらく出れないんで取りにいけないですよね。」