「ついてますよ俺ら。」


繰り返しそういった彼は私が 何で と聞いてくるのを待っているかのようで、少しかわいらしかった。

開けた口を微笑みに変えて「なんで?」と聞き返してみる。


雨音は強くなっているみたいだった。