××のために






そして、26歳になった今。
竜聖と蓮人は手を組み、瀧沢組に乗り込もうとしていた。



「俺たちは裏と表の世界で生きてる人間だ。手を組んでることは絶対誰にも知られないようにしろよ」

「分かってるよ、竜聖。俺たちの目的は美咲を助けることだからね」

「あぁ。…行くぞ」

「うん」



2人は計画通りに動き始めた。




竜聖は手下を連れて瀧沢の部屋に突入しようとしていた。
瀧沢組の手下を次々に交わし、奥へ進んでいく。



その頃、美咲は瀧沢に殴られていた。



「お前は俺の言うこと聞いてりゃいぃんだよ!」

「…やっ!やめて…」



美咲は既に意識が朦朧としていた。
その時だった。



バタンッ!
勢いよく扉が開けられると、竜聖が中へ入ってきた。